そ、それはイカンやろ〜w
それはバイト先での他愛の無い会話から始まりました・・・
「一日でシュークリーム何個食える?」
1人の社員がこんな事を言い出しました。
するとチーフはこう答えます。
「流石に一日一個だろ。」
その答えにさっきの社員は言いました。
「オレなら20個食えるね!」
少年のような屈託の無い笑顔でチーフは私に言いました。
「買いに行くぞ!ついてこい!!!」
お菓子売り場に颯爽と足を運ぶ中、私はふと一つの正論が頭の中にぐるぐると回ってました・・・
仕事しろよ
そんな私の考えを知らず、チーフはシュークリームを見つけると、こんなことを言い出しました。
「やっぱ20個食えるなら30個ぐらい買おうか」
1パック5個入りのシュークリームを手にとり、
一つ、また一つと私の手にのせてきました。
気付けば計6パック、さらには「飲み物も」と500mlサイズのコカコーラを持たされました。
そしてチーフを先頭にレジに並ぶと、チーフは徐に財布から一万円札を出し、私に渡しました。
ハッっと思い出したかのようにポイントカードを出し笑みを浮かべているのには殺意さえ覚えました。
そして足早とチーフは立ち去り、会計は私だけ…
いつか殺ってやろうと思ったのは言うまででもありません。
チーフたちの元へ戻り、お釣りとシュークリーム30個入った袋を出すと笑みを浮かべたチーフは、
「さぁ、食え!20個も30個も変わらん!」
社員は「さぁ見せてやる!」、と食べ始めました。
そんな中私は1人与えられた作業をしていました
そして5分後に売り場から戻ってきた瞬間
そこはいつもの作業場では無く、ただ1人フードファイトをしているイタイ空間と化していた…。
黙々と食べる社員。それを楽しそうに見るチーフ…
仕事しろよ
7つ食べ終えた頃、社員は衝撃の一言を言いました。
「死にそう・・・」
そしてなんとか10個を食べ終えた瞬間、一目散にトイレへ走っていました・・・
戻ってくると彼はこんなことを言いました。
「アレはもうシュークリームじゃない…違うものに見える、怖い、怖い」
彼の顔を見ると、血の気が引いていて、死人のように真っ青でした。
出ぬ声をしぼって彼は言いました、私にもやってみろと…
私は軽く10個は行けるだろうと思い、一つ、また一つと口に運びました・・・
3個目でそれはおこりました・・・
「う゛ぇぉ゛っ」
リーバースまではしてませんが、明らかに文字化すると濁点がつく嗚咽が響き渡りました・・・
チーフは、「あ〜、とりあえず五個食ってみ」
可笑しいだろ、今の嗚咽聞こえなかったのか!?お前は悪魔ですか?鬼ですか?
「わ、わかりました・・・」
4個・・・
5個・・・
私は正直この先は思い出したくありません、言いたくありません。
ですが私のような被害者を出さないためにも、私には言わなければならない義務があるのです
なので書きます・・・
ぼとぼとっ・・・びたびたびたっーっ!!!!
朝から何も食べてなく、そのままバイトに向かった私の胃袋にはシュークリームだけ。
当然出てきたのも無残な姿なシュークリーム。
嗚呼、悲しき一日かな。